はじめまして、小山田町出身の宝楽です。
僕は、河内長野で毎年世界中のワールドミュージックのアーティストを迎えて、世界旅行気分の楽しめる「かわちながの世界民族音楽祭」の市民が参加する企画運営委員会で代表を務めています。 実はアートとは縁遠いところにいたのですがひょんなきっかけでアートの活動に出会い、はたまた地域の由緒あるお寺で結婚式や披露宴を行ったりとすっかり地元にどっぷりです。
ひょんなキッカケと「地域挙式」のススメを通して、みなさんに自分の「好き」や「気になる」から見つける日常のススメ!をお伝えできればと思います。
【日常に+0.5スパイスを加えるキッカケを探していた】
学生時代は、ずっと毎週末、ボランティアとして小中学生とキャンプに出かけていました。キャンプファイヤーと野外料理しか知らなかったんです。
ですが社会人になり東京で少し働いていたこともあり、時々帰ってくる河内長野のどこでも薫る「森の匂い」が、大好きな気持ちと、よその地域の方に地元の良さを何も語れない相反する気持ちがいつも嫌だったんです。
【とりあえず正反対に】
そんな僕は現在、河内長野で毎年世界中のワールドミュージックのアーティストを迎えて、世界旅行気分の楽しめる「かわちながの世界民族音楽祭」(http://k-wmf.net/)の市民が参加する場に参加しています。
キャンプソングしか知らない僕が、グローバルなことに向き合っていく内に、めちゃくちゃローカルなところの魅力に引き摺り込まれて行きました。
アーティストさんとの会話を通して、河内長野は世界に誇れる自然が残っている!といった気づきが、外を見ればみるほど、不思議と河内長野が好きになっていくんです。
【ご縁から地元で仏式の結婚式をすることに、、、】
地元の文化と言われるモノにきっかけを見つけては飛び込んでみました。そんな流れの中で自分自身の人生の節目として結婚することになりました。
式の場所も、ご先祖とのご縁や、友人のご縁もあり、由緒のあるお寺で行うことができました。
地域の仏様や神様と向きあう中で人生を誓う、そして地域で披露宴を行う。
この流れの中で、挙式サービスの会社さんが入るわけでは無く、夫婦みずから本当に初めての共同作業として準備しないといけない大変さはありますが、なにより両親だけでなく、和尚さん、貸し衣装の会社さん、地元の方々とのコミュニケーションと自分の住む地域との接点を再発見するポイントが本当にイロイロ見つかります。
【手を合わせるということ】
和装というだけで、非日常なのですが、始まりから大変厳かです。
まず、仏前に供えてある念珠(数珠)の授与を受けます。この数珠も夫婦それぞれ一生モノとして授かります。そして、まずこ「懺悔文」という自分の今まで犯してきた悪い行いやあやまちを告白し、悔い改めることを述べた文言をお経にした言葉を詠みます。
不適切ですが、人生を走馬灯の様にふりかえることができます。
次に、人が生きていく中で非常に重要な行いとして「十善戒」を唱えます。命を殺さない、悪口を言わない、浮気しないなど10個の言葉で誓う訳です。
式を通してどんどん気持ちがクリアーになってきます。
また、仏様に自分の心構えを誓う誓詞を読み上げます。自分の言葉で語る機会もあります。親や親族、和尚さんだけでなく、仏様に誓うという緊張感が、今でも手に汗握る思い出です。
また途中、神式の三三九度の盃と同じ親子親族固めの盃なども行います。
とふりかえると、親族、ご先祖の見守る中、厳かに式が進行し、身の引き締まる思いがしました。
【和風が落ち着く地元披露宴】
また、披露宴はかつて多くの河内長野市民が結納や披露宴を行った天見温泉 南天苑で行いました。ここはまさに「お・も・て・な・し」の原風景です。
本記事を締めるころにちょうど、「和食=日本人の伝統的な食文化」をユネスコ無形文化遺産へ登録することを決定したそうです。
特に、「正月や田植えなど年中行事との密接な関わりとして自然と一体になった食の楽しみ方」という意味で、関西空港からも大阪の中心からも30分という距離感に位置する河内長野を通して日本が世界広まればと思います。
【地元で暮らせるってオモロイ】
本当に数年前まで、あんまり地域とのつながりとかより、都会と自分の暮らす田舎を比較していた自分からは、考えられない「ほっと」した感覚が生まれました。
自分の大好きなこと、趣味、何でもいいけれど、自分の「好き」や「気になる」から少し分解してみて、ひょんなキッカケから地元奥河内との接点にスライドすると、住んでいただけの地元が、ものすごーーーく、ここにしかない「自分ゴト」になる「幸せ」が見つかります。
ぜひ、地元であなたなりのススメを見つけてみませんか?