はじめまして、千代田駅前通のイタリアンバール カフェオルトの矢野です。
イタリアが大好きで、少しでも多くの方にイタリアを!BAR(バール)を!知って頂きたく、日々がんばっています。
そんな大好きなイタリアについて話したいと思います。
初めてイタリアを訪れたのはもう今から20数年前。それはフィレンツェでした。
「屋根の無い美術館」と呼ばれる街並みの美しさに感動した事が、イタリアにはまっていく第一歩でした。
それから10数回、訪れる度に新しい発見、出会いが楽しみで、毎年イタリアに行くために1年間仕事を頑張る!というような生活になっていきました。
これってイタリア人の「ヴァカンスを過ごす為に生き、仕事をする」って考え方に似ています。
よく「イタリアの中でどこが一番おすすめ?」と質問されます。
この質問、難しすぎます!
本やテレビ、映画等で何度も目にする世界遺産がたくさんあるローマ。
街全体が美術館のような花の都フィレンツェ。
船が生活手段で車は走っておらず、運河が織りなす水の都ヴェネチア。
美しく青く輝く神秘の洞窟カプリ島。等々・・・。
どれも本当に素晴らしく、一度は訪れてほしいところばかりです。
おすすめを一つ決めることはできないけれど、私にとって一番思い入れのあるところは
私の人生を変えた町、ナポリ。
もしナポリを訪れてなければ・・・もし一杯たった¥90のエスプレッソに出会ってなければ・・・この河内長野でお店をしていることもなかったんです。
ツアー旅行でナポリに行かれた方が、添乗員さんから「治安が良くないのでバスから降りないでください」と言われ、バスに乗ったままの観光だった。と言う話をよく耳にします。
でも、私が出会ったナポリの人々は明るくて、世話好きで、親切。困っている様子を見ると、言葉が通じないとわかっているのに、身振り手振りで助けの手をさしのべてくれるのです。まさに大阪のおっちゃん、おばちゃんって感じで大好きなんです。
イタリアにこんな言葉があります。
「生きるために食べるのではなく、食べるために生きるのだ」
「飢え死にするより消化不良で死にたい」
毎回訪れる度に驚かされることですが、イタリア人の食べる量のスゴイこと。
老若男女とわず、大皿の前菜、大きなピッツァ、パスタ、てんこ盛りの揚げ物も全部一人で食べます。日本人のように少しずつシェアするなんてコトはしません。自分の食べたい物を食べたいだけ食べる。みんなでワイワイおしゃべりをしながらゆっくり時間をかけて食事を楽しむ。それがイタリア流です。
最後に、
景色、建造物、芸術、食、ファッション、どれも素敵なイタリアですが、全て職人の技によるもの。普段はおしゃべり好きで、歌う事や食べる事が大好きな人達ですが、いざ仕事となるとまるで別人。
そんな職人気質のお茶目な人達とふれあう事もイタリア旅行の楽しみです。
皆さんもイタリアに行かれたら“ciao!(チャオ)”と声をかけてみて下さい。待ってました!と笑顔で話しかけて来る事間違いなしです。