はじめまして。ライオンガーデンシェフの賢太郎です。
奥河内.infoWEB連載企画「あのひとが語るえとせとら」を執筆。
そんなお話しを頂き、編集部の方から
「趣味は?」「普段何をしていますか?」
「好きな事はなぁに?」
と質問を受けるも…
浮かばない
うーん僕に趣味といえるモノは何もない…
料理の事しか浮かばない…
しいていうなら、読書くらいなもので……という事で
僕が読んだ本から、創作料理をつくるという、
シェフけんちゃんの「美味しい小説」というタイトルが華々しくつきました。
お店のスタッフからは僕の外見はふてぶてしく見える様ですが、
実はかなりの小心者、プレッシャーをハンパなく感じる毎日が続きました(泣笑)
と、そんなことはさておき。
記念すべき1回目の本は「柘榴のスープ」!
作者はマーシャ・メへラーンです。
☆あらすじ
両親を亡くしたテヘラン生まれの美しい
三姉妹が、アイルランドの田舎町でペル
シア料理店バビロン・カフェを開く。
しかし、差別や偏見、恋愛や憎悪、複雑
な人間関係に巻きこまれ、思いもかけな
い運命に翻弄されて……
イラン革命もあってこの小説は途中が少
し重たい話になってしまいますが、三姉
妹の明るさと智慧と勇気で困難を乗り越
えてゆくといった内容です。
そして、なんといってもペルシア料理の描写が美味しそうに感じてしかたがない。
各章に料理のレシピが掲載されていて、聴いたことがないあらゆるスパイスが出てきて、どんな味になるのか試してみたい!
と、ペルシア料理に興味が湧いた。
そのなかでも一番気になったのが、
イランの家庭でよく食べられる煮込み料理「フェセンジューン」。
実際の本通りのレシピでは鶏肉をいため、ザクロとクルミのソースで煮込んでいく。
ザクロは近くにそう売っていなし……
イメージで俺流にアレンジして
ザクロに似させて最初イチゴと林檎とクルミでソースを作ってみたものの
イチゴを入れると変な甘さと色が……
そこで再度、俺流にアレンジして
賢太郎アレンジパージョン「フェセンジューン」
☆材料(2人前)
豚ロース肉 2枚
パンチェッタ 80g
林檎 半分
エリンギ 1本
ズッキーニ 1本
白ワイン 100cc
無塩バター 20g
ブイヨン 50cc
クルミ 小さじ2
レモンの皮 半分
オリーブオイル 適量
☆作り方
1、クルミをフードプロセッサーにドロっとするまでかける
↓
2、フードプロセッサーにかけたクルミをオリーブオイルで5分炒める
↓
3、豚ロース両面に塩、ブラックペッパーをふる
↓
4、フライパンにオリーブオイルをひき、豚ロースとパンチェッタに色がつくまで炒める
↓
5、フライパンの余分な油を捨て、ズッキーニ、りんご、エリンギ、白ワイン
ブイヨンをいれて、りんごが透き通るくらいまで煮こむ
↓
6、最後にバター、レモンの皮、3番の炒めておいたクルミを入れて5分ほど中火で煮込む
これで出来上がり!
レモンの皮のさっぱりした風味と苦味が、よーく冷えたビールにもってこいだし、白米ともよくあいます。
これから暑くなる季節にぴったりの料理です。
ぜひお試しください。