第45回 バウムオプティクス お店の人きのしたの「ナナメ考察」

新年あけましておめでとうございます!

キックス横にオープンして2年半ほど経った今でも「え?ドコ?」と言われ続けているメガネ屋の・・・ややや、バウムオプティクス”店の人”きのしたです。
単なるアピール不足なんですけどね。

 

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明けましたね2016年。食っちゃ寝食っちゃ寝しながらこのコラムをご覧いただいている皆さま(笑)、食欲の秋まで一緒に越年してしまい、雑煮やおせちが止まれへんがな!どないしてくれるねん!この際美味しいモンを発明したヤツを全員訴えたろか!と鼻息荒げてコタツでゴロゴロしているのはワタシ一人ではないはず!
と、目の前にあるミカンに手を伸ばしている姿は想像に容易い反面、いくらお腹が空いててもムリ!というような食わず嫌いがある方もいらっしゃると思います。

読んで字の如く「食わず」に「嫌い」なモノ。見た目やニオイで「コレはよー食わんわ!」と箸をつけたことがないモノ。
ボクは数年前まで納豆がソレでした。理由は納豆嫌いの方の大半の意見である「だいたいクサイねん!ンな腐って糸引いたモンなんか食えるか!でもヨーグルトは食うけどな!」と、ドッチやねん!ではなく、単純に大阪人たるもの納豆なんぞ食うてたまるか!みたいな雰囲気に呑まれていたからだと思うのですが、5年ほど前にお酒のアテとして食べた「納豆キムチ」の美味しさに衝撃を受けまして、「今まで何と勿体ないことをしてきたのか。」と膝から崩れ落ち、納豆を避けて通ってきた人生を深く悔やんだのであります。
しかし納豆。豆を腐らせて(発酵させて)作られているので、ホンマは「豆腐」なんじゃないの?と、ふと気付いたのです。となれば、我々が豆腐だと認識している四角くて色白のヤツは「型に納められた豆」なので、やもするとコレは「豆腐」と「納豆」をテレコにした方がスンナリいくのではなかろうか?とお得意のナナメ見根性がニュニュッと顔を出してくるワケでして。
いやいや、そうは言うものの中国では「麻婆豆腐」という有名伝統料理があったり、台湾や香港には「臭豆腐」という、これまた世界食わず嫌いランキングに名を連ねる常連があったりと、どうも歴史的に見て「豆腐」は大陸から伝わってきたモノっぽいから、それこそ漢字に当てはめ過ぎた単なる思い過ごしなのかもしれない。

 

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まあ、そんな事はキーボードを叩けば湯水の如く答えが溢れ出てくるご時世、このナナメ考察においてソレは無粋と言うもの。時には「正解を知るが全て!」という軽挙妄動を慎むことも大事かと。
しかし考えるにつれ、何故に大豆とはこんなにも悩ましい存在なのであろうかと恨めしく思ったり、翻って、豆腐や納豆のみならず、味噌や醤油、更には油揚げ、おからに豆乳と数え上げれば枚挙に暇がないほど変幻自在な大豆のポテンシャルに驚き、日本の食卓を彩る多彩な大豆料理を目の前にして、大豆がなければ今の自分は無いではないか!と気付いた瞬間、「本当にありがとう!」と号泣しながらガッツポーズを取った事はここだけのヒミツよ♡
実際問題、例えば明日から豆腐と納豆のテレコ問題を解消します!となった場合、これは間違いなく暴動が起きるぐらいの混乱を招くであろうから、くれぐれも今まで通り「納豆」と「豆腐」でお願いしたいのだが、世の中には得てして本来の意味から掛け離れた単語や言い回しが存在するんやよねと、「茶」と書かれた「茶碗」に装った『米』を喰らい、「湯」と書かれた「湯呑み」に注いだ『お茶』をズズッと啜りながら、今回のネバついたナナメ考察の筆を置きまますね。なんせウチは正月2日から営業してまっさかいにー!

 

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