「奥河内.info(以下インフォ)」夏号にてリリースされた「つくるつながるかわちながの」通称つくつな。「つくるつながるコミュニティ」をキャッチフレーズに歩んできた「BON!BON!MARCHE(以下ボンマル)」で、人が集まる場づくりを大切にしてきたアトリエノアノールが、地域への想いあふれる方々の活動を広報支援しながら、さらに人のつながりの輪をひろげよう!という地域PR事業をスタートさせます。今回は発足への経緯と想いを、上映会プロジェクトの主催者であるドコモショップ河内長野店の四ヶ所様を迎え、アトリエノアノール代表・天川、コーディネーターの櫻井とともにお話をおうかがいしました。
アトリエノアノール コーディネーター・櫻井まどか氏(左)/ドコモショップ河内長野店 四ヶ所伸一氏(中)/アトリエノアノール 代表デザイナー・天川麻子氏(右)
編集部:「つくつな」の大きな柱として、ドコモショップ河内長野店様主催の「上映会プロジェクト」があります。ご一緒にされることになった経緯は?
四ヶ所:当社は河内長野に根付いて20年を迎え、ずっと河内長野を拠点に営業させていただき、地域とのかかわりのある店舗にしていきたい!という会社の想いがありました。そんななか、「みんなの学校」の単行本に出会い、社内で話しあいながら、「この本のドキュメンタリー映画があるので、上映会を開催できるか考えてみよう」という動きになって、多方面に相談を持ち掛けていたんです。
櫻井:実は2年前に別イベントである施設を見学した時から、わたしも「自主上映会を開催したい」という想いがあって。インフォやボンマルが3年を経て、「次なる取り組みとして上映会にトライしたい。いろんな経験をした今なら可能ではないか」と、天川に伝えました。
天川:櫻井から相談があった数日後、とある場所でドコモショップ河内長野店様が「ドキュメンタリー映画の上映会をしたい」とおっしゃっていることを聞きました。あ!これはまったく同じことを河内長野で考えている方がいらっしゃるんだな、と。
櫻井・四ヶ所:奇遇にも(笑)
天川:それで「上映会にするなら“場づくり”として地域の自主事業にしたほうがいいな」と思い、お声をかけさせていただいたんです。
四ヶ所:その場ですぐ決まりましたね(笑)
天川:はい、想いが一致した瞬間でした。元々、わたしたちが主催するボンマルでは “場づくり”を目的に、イベントを運営してきました。3年経ってみると、「わたしもこういうことがやりたい!」とか、「やってみたいことがあるから相談にのってほしい」とお声をかけいただくようになり、アーティストと施設、シェフが寄り合うコラボなど、いろいろ増えてきています。そこに上映会プロジェクトのお話がまとまり、「ならば、みんなで一緒になって発信していこう!」となったんです。地域の人やモノ、考えがつながるものなら、私たちが制作する媒体ツールを使って、広報支援をしていきたいなって。
BON!BON!MARCHE 2016年7月開催、テーマは「浴衣できてね!夏祭り」。次回は2016年10月開催、テーマは「ハロウィーン」
編集部:事業者様しかり、個人様しかり、地域を面白くしようと、動き出す人が増えてきたってことですか?
天川:はい、個人が点と点でつながり、ドコモショップ河内長野店様のように「地域のためになにか」を考える事業者様がそれを認めてくれる流れがきています。「まいにちごはん向上プロジェクト」は、いつもイベントにご協力いただいているシェフが寄り合って発足しています。飲食業での横のつながりは非常に持ちにくいと言われるなかで、ボンマルをきっかけにつながりあってなにかを始めようという動きは、すごくうれしい。すでに明確なビジョンを描くプロジェクトリーダーがいて、ここ「河内長野でやる!」という強い意志をもっていらっしゃるなら、わたしたちも同じです。
「毎日ごはん向上プロジェクト」 主催:奥河内シェフズ 旬素材dining近咲暮(左)/創作料理 靖浩(中)/イタリアーノ アランチャ(右)
編集部:広報支援ということで、インフォにも掲載ページができましたね。
櫻井:はい、インフォと合わせて、ボンマルでもPR活動を行っています。7月開催のボンマルでは、アーティストのサキタハヂメさんとラブリーホールのコラボプロジェクト「かんなのはな10000人プロジェクト」が、ワークショップを実施してくれました。活動を起こしても、広告ツールがなかったり、SNSでイベントを告知しても限界を感じていたり、そんなリアルなお話しもよくお伺いします。
「かんなのはな 10000 人プロジェクト」主催:かわちながの世界民族音楽祭
編集部:SNSでの限界を感じるという話はリアルですよね。実際、携帯ショップで働いていて感じられることがありますか?
四ヶ所:わたし個人的には、思っているほどSNSって浸透していないのかも?!と思っています。まだまだ「怖い、使い方がわからない」などのいろんな理由で使っていない方がいらっしゃいます。そこにどうアプローチできるか、今だからこそ紙媒体の力が必要なのかもしれないですね。
編集部:「今だからこそ」と思っていただけるのは、冊子「奥河内.info」を制作している私たちにとってはすごくうれしいですね。
天川:ほんとに。また、今だからこそ“場づくり”とも考えています。上映会やイベントで、リアルに人が集まる場所って大事です。インフォとボンマルが3年を経て、次の“場づくり”を考えたはじめた時、いろんなご縁が重なって「つくつな」が生まれました。
櫻井:「つくつな」に参加して、同じ気持ちのみんなに会おう!という場所になってほしいです。「みんなの学校」でいうと「ずっと観たかった」や「つくつなで知ったけど映画に興味を持って」など、同じ気持ちを持つ人が会える上映会にしたいですね。
四ヶ所:ほんとうに! 上映会は継続的に実施し、生まれてから死ぬまでに必ず遭遇することをテーマにドキュメンタリー映画をセレクトしていきます。「河内長野」をキーワードにして、なにかをしたい!そんな人が集まってくれて、またそこから次へとつながると、「何もない」と思われがちな河内長野にコンテンツがあふれていくのでは!と思うんです。「つくつな」に期待しています。
編集部:「つくつな」でさらに、河内長野でできる体験がもっと増えていきそうですね。
天川:プロジェクトリーダーが立ち上がり、人が動きだしてくると、一般の参加者も必ず増えるはずだと思います。そうすると「たのしいの輪」がもっともっと広がるはず。一つ一つの点だけど、つながりあって地域をたのしく! わたしたちがそのムーブ感をどんどん伝えていきたいです。
上映会プロジェクト第1回「みんなの学校」主催:ドコモショップ河内長野店
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