久々の「えとせとら」登場になります。tranq hair design 代表のbataです。
前回は趣味のアウトドアについて、コラムを書かせていただきましたが、今回は!
空き家問題を解決するべく、なんて社会問題に立ち向かうというわけでもないのですが、「古民家リノベーション」での数奇な体験を綴っていきたいと思います。
そもそも河内長野駅近くに「tranq」をオープンして8年、
奥河内はチェーン店が並び、どこも同じような看板が並ぶ街になっていくのではなく、休日にもなると登山や自転車などのアウトドアや社寺仏閣観光など感度の高い方々がたくさんやって来くる場所だと実感していました。
そんなエリアに徒歩でかみしめて移動できる『駅チカ』に
小さくてこだわりのあるお店があったらなぁと。
ここからはじまり、妄想は止まりませんw
しかし! 駅チカであればあるほど、空き家が目立ち、中には崩れかけている危ない物件も…、早く手を入れないと安全上取り返しのつかない所まで…。
と、その矢先、隣の築70年の歴史のある古民家を貸していただけるご縁があり、拡張店舗しようと決意したのです。なぜ、今「古民家」なのか?
それは素直に「街を元気にしたい」という気持ちと、「スタッフ達の夢を実現する」ということだけ。
スタッフみんなが美容師という狭い括りではなく
「やっててよかった」「人生苦しいけどたのしぃ〜」という場を提供したかったからです。
で!早速内見をしました所!覚悟はしていましたが…
ううっ…
住居として長い年月増設を重ねもはや構造がどうなっているのかもミステリーな間取り!
壁には何やら昔の屋号が墨で書いているのを発見!
が、頑張るしかないっ!
構想としては高い天井を生かし面白い構成のお店にしたいなと思っていました。
坪数は10坪ないので上下に動線があるような空間…
髪の毛がよく見えるように主体はお客様とスタッフなのですべて思い切って白色に汚れたら自分たちで塗っちゃえってな感じで。
とにかくスッキリとした明確なイメージ!
そんなこんなで工事がはじまりました。
いや〜すごい砂埃…スタート早々凄まじい!
そして解体していくにあたりとてつもない量の廃材!
コンテナにいっぱい処分代で車1台が余裕で買えます…
ここまで1週間!
「はっ早いっ!」
工期4週間とはさすがに大丈夫かと疑っていましたが綿密な打ち合わせと2回目の経験という事でどんどんと工事や打ち合わせをこなしていっておりました。
まずは床や壁などすべて取り外せる所は取り外してお店として機能させていかなくてはいけませんが強度の問題もありますので職人の方々と相談しながらスッキリとしていきました。
設備ガス水道電気も新設しながらいい仕事っぷりだなと自画自賛していた矢先!
工事屋さん「大変です…」
工事屋さん「道側からの雨漏りがでてきまして…」
bata「えっw オープンまで間に合うんですか?!」
工事屋さん「無理です…」
bata「…w」
切り替えるしかないですね…だからと言って悠長に構えてもいられません!
早速思いつく所へ手当たり次第問い合わせ、前の道路の土木関係者の方や大家さんも巻き込みながら1日でも早くオープンできるように…
そうしながらもホームページ作製〜販促物作製〜ロゴ制作〜営業許可申請〜
そして大量の請求書に大量の領収書!!!パワー入りますね…
さすがに途中体調を崩してしまいましたが、什器仕入れ〜買い足し〜スタッフのやりたいことを聞き出し具現化〜
スタッフと一緒に外巡り、一つひとつ適当に買い揃えず、小さいものまでこだわって探しては仕入れの繰り返し
そうしながらサロンワークをする日々!
そして数日後…
工事屋さん「雨漏り工事の目処がついてきました!」
いや〜いつオープンするか2ヶ月後?とか思っていましたので2週間ずれ込むと聞いたときはほっとしました。
スピード上げて工事再開!!!
補強必需なので大きい柱を入れ込み壁は軽鉄で補強しようやく全貌が明らかになっていきました。
「職人の皆様どうぞよろしくお願いします!」
しかしあっちが傷みこっちが歪み…
できることとできない事や諦めないといけない所や諦められないこだわりたい所いろんな気持ちを注入していきながら…
オープン数日前はスタッフみんなが手伝ってくれて
4/18にやっとお店が完成しました。
名前は『cram=クラム』
詰め込むという意味でお客様や地域の方々の思いや
きれいおしゃれなど好きなものをいっぱい詰め込むという意味で
ロゴも古民家をモチーフに階段で
そういう思いを右肩上がりにというデザインに
本当に感謝です!いろんな方が繋がってお店はできているんだなと
実感する貴重な体験でした。
数日後にはオープニンングパーティーでこんな感じで…
最後になりましたが
ここにしか持ち得ない良さを自覚して、
その良さを進化させていける人が
もっと増えていけるようになっていけば良いなと
実行するパワーのある若い世代がまちづくりを担って
盛り上がってお店作りが進んでいけば本当にいいなと思います。
なので僕も頑張ります!
ご清聴ありがとうございました。