第73回 kawabata farm 嫁 naoの「日野たばらしてやぁ物語」

はじめまして。 トマト、きゅうりなどの収穫・梱包をし、みなさまの食卓にイチ早く届けられるよう、日々頑張っておりますkawabata farm嫁のnaoです。

 河内長野に生まれ育った私が、日野に嫁ぎ9年。日野には「日野獅子舞」など、地域に伝統する行事があります。そのなかのひとつ、ママになって自分も子どもも楽しめる「これは面白い!」と思った「たばらしてやぁ」についてお話しますね。

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 「たばらしてやぁ」の時期はお月見の夜。大きなカバンを持った子供たちが、賑やかにやってきます。「たばらしてや~」と言いながら、家にお供え物を持って帰るのです。もらったらまた隣の家へ…とどんどん回り、たくさんのお菓子を集めていきます。

 これが「たばらしてや~」の正体です。

 「え!?田舎のハロウィンやん!!」と思いました。写真2

 

 この歴史を調べてみると、「旧暦の八月十五日を『芋名月』といったが、やがて『お月見』一般的になった」記されています。また「家々では萩とススキを飾り、月見団子を作り」、「屋外やアマエンなどの月が見えるところに、柿、小芋、オニギリなどを供えて月を祭」り、「子供たちや若い者が竹竿を持って、その先端でお供えものを突いてあるいた」そうです。彼らがやってきて「知らない間に盗られるとよい」とも云われていた様です。

さらに、日野ではこの日を「竹の生まれ日」と呼び、「一年中を通じて竹のシュン」であり、お供え物を「たばる」ための竹竿を作るのに最適な日であったそうです。参考文献;河内長野市役所 (編・発行)1983年『河内長野市史』第9巻

毎年十五夜には、日野の家々ではたくさんのお菓子、お供えを用意しているのですが、年々「たばらしてや~」という声が少なくなっているのが実情です。

 この行事は、地域の中で今日まで伝承されてきましたが、、、。日野にお友達がいらっしゃったら、みなさんもぜひ参加してみてほしいな、と思います。かわいい「お月見どろぼう」を待ってみられてはいかがでしょうか!? わたしも日野でお待ちしております。

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