3月31日(日)河内長野駅前周辺で約100ブースのお店が並ぶ「奥河内.meフェスティバル」が開催される。主催は「かわちながの未来創造実行委員会」。「河内長野の未来を自分たちで創ろう!」と語りかけられているようなワクワクする名を付けたメンバーは、地域で活動する人や、まちをよくしたい人たち。「つながりあって駅前から盛り上げよう」と集まったという。この春から始動する「奥河内.me」について話を聞いた。
シャッター街から空き地に。駅前をどうにかしたい!
天川氏:今までは市内の各所で、それぞれの団体が「まちをたのしくしたい」という想いからイベントや町おこしを行なってきました。わたしもその一人で「BON!BON!MARCHE」を運営していました。
渡邉氏:わたしは長野公園でのイベント「奥河内ミーツ・サクラ」です。昨年イベントが終わった後、今後の運営について、天川さんに相談したのが始まりです。
天川氏:同じ時期、河内長野駅前に活性化の動きがあって、上堂本店醤油蔵がライブやイベントに使えるコミュニティスペースになったり、「にぎわいプラ座」さんも何か始めたい!という話が。また、商店もあるので「市商連」にも、協力いただけないかなと。
上堂氏:醤油蔵を開けたのが3年前だったんですが、その時は明治期の建物なのでもったいないという気持ちと、老朽化が進むことで、正直どうするかを迷っていました。でもみなさんが「貴重だ」といってくださり、「こんな所でライブをしたい」という声があがり、ボランティアさんの力を借りてDIYでコミュニティスペースをつくりました。駅前はわたしが生まれ育った場所ですし、「にぎわいプラ座」は昔、映画館で、70年代前半はとても賑やかでした。そこをピークに高齢化が進みお店は閉店。シャッター街を通り越し、老朽化した建物をつぶして空き地になってしまっているところも多くあります。
天川氏:河内長野駅は2つの電鉄が乗り入れる市の玄関口。ここを元気にしたい!という気持ちが一致して、「長野公園」「市商連」「にぎわいプラ座」「上堂本店醤油蔵」「奥河内. info」を横につなげよう!そうするともっと大きなコトができるんじゃないかな?って。ここは週末になるとバスがいっぱいになるほど金剛山の登山客が来られますし、長野公園は桜や紅葉の時期は人でいっぱいになります。市外から来られる人に市内の魅力的なコンテンツを紹介できたら、交流人口が増えて活気づくと考えています。
観光名所とも連携して魅力的な地域のイベントに
天川氏:そんな経緯から地元の方もたくさん集まってくれて実行委員会が立ち上がったんです。そしてこの春、まずは「奥河内.me」としてのキックオフイベントを開催します。
渡邉氏:公園では「奥河内.me」の一環として、たくさんの方がいらっしゃるお花見に合わせて「長野公園さくらと光の回廊」を。
上堂氏:駅前周辺では「奥河内.meフェスティバル」として100ブースを超える1dayイベントを開催します。醤油蔵跡も開けますよ。
鬼頭氏:市商連も協力体制です。ぼく個人的には福祉目線でも参加したいな、と考えています。福祉って別モノやと思われがちなんですが、誰にでも配慮を感じるイベントになっていければいいなと思います。そしてイベントをきっかけに、そういった配慮がまち全体にも広がっていくことができれば。
天川氏:そうですね。まちのみんな誰でもが参加できるのがいいですね。イベントに先駆けて先日、「にぎわいプラ座」でもワークショップを開催し、地域のみなさんにご参加いただきました。
渡邉氏:1月は竹のオーナメントと和傘塗り、2月は竹灯篭をつくりました。それを長野公園と長野商店街に飾って、みんなでつくるライトアップスポットを目指しています。
天川氏:期間中は文化財や各施設からイベント情報が上がってきたら、一緒に情報発信します。春は「天野山金剛寺の正御影供にも立ち寄ってほしい」とか、わたしたちだからこその紹介をしていきたいですね。
鬼頭氏:地域の面白さが伝わり、駅前に若き起業家が来てくれたらうれしいです。
上堂氏:若い世帯や新しい家族が入ってくるいいタイミングになってほしいですね。
天川氏:そのためにもフェスティバルの日は、にぎやかな駅前通りにしたいです。